三重県沖の深発地震で異常震域!?

タイトルに聞きなれない言葉が並んでいますが・・・
昨日起こった地震についてです。

先日7月28日(日)3時過ぎ、
東北から関東の広範囲で震度3以上の揺れを観測する
地震がありました。
震源は遠く離れた三重県南東沖で、地震の規模は
M6.5でした。

南海トラフ巨大地震は震源の深さが10kmから40
km程度とされていますが、今回の震源の深さは速報
値で約420kmとかなり深く、別系統の地震とみら
れます。

いつも地震速報はこのように同じように流れますし
違いがあまりないように思えますが・・・

違いがあるんです!!

今回の地震は、非常に深いところで発生する

深発地震」

と呼ばれるものです。

 

発生場所が三重県南東沖ですが、ここに近い東
や近畿で震度1に対して関東や東北で震度最大4
と強い揺れが観測されました。

地震の多くは震源の中心部より同心円状に揺れが強く
なっていき距離が離れるほど揺れが弱くなるというの
が一般的ですが、今回の地震は震源が深かったことで
地震波が伝わりやすい太平洋プレートに近い地域が
大きく揺れる

「異常震域」

と呼ばれる震度分布となりました。

そのため震源から遠く離れた宮城県で震度4が観測され
ました!

 

ここで気になるのが南海トラフ巨大地震との関連性です
ね!

前にもお伝えしましたが、南海トラフ巨大地震とは、
フィリピン海プレートが陸のプレートに沈み込む場所で
発生する巨大地震です。想定される震源の深さは、
10kmから40km程度とされています。

一方今回の地震は、上記にも示したとおり震源の深さが
420kmとかなり深い地震で、日本海溝から西に向か
って沈み込む太平洋プレートの中で発生した地震でした。

これらの違いから、今回の地震は南海トラフ巨大地震と
直接関係の無いものとみられています!

前にも説明させていただいたプレート図です☟
赤丸が今回の震源です。

なかなか無いパターンの地震でしたので紹介させて
いただきました!
地震は地球構造により発生するもの・・・
興味深いですね!!