新築する場合、地盤調査って必要なの?

お客様によく、
あそこの土地に工場を構えたいんだけど・・・
自分の家の敷地内に息子のための別宅を建てようと
思っているんだけど・・・
近くに建てた時のデータを持っているから新規に
地盤調査をする必要がないのでは・・・
固い地盤だから必要ないよね・・・
・・・といったような様々な相談を受けます。

そもそもどうして地盤調査を行う必要があるので
しょうか!?

それは、対象の土地の地盤が建築物(構造物)を
建てるにあたり適しているか、ふさわしい地盤か
調査を行わなければわからないからです。
調査をせずに建築したが、実は軟らかい地盤であっ
たために新築建物が傾いてしまった、戸がしまらな
い、ボールが勝手に転がる・・・といった事態にな
れば大変です。そのために、地盤調査は義務である
という考えが一般的になりました。
法律では、「建築基準法施工令第38条」にて一部
の例外を除いて建物を建てる際には地盤調査が義務
化となりました。
また、建築を行う場合は、建築を行う会社が10年
の間「瑕疵担保責任」を追うことが義務づけられま
した。瑕疵担保責任とは、引き渡した建物に欠点や
欠落があった場合、施工者や売り主が購入者に責任
をとって修繕する!・・・というものです。
この保険に入るためには、地盤調査が必須とされて
います。

では、既存の建物を取り壊し同じ場所へ新築するの
は地盤調査の必要がないのでは?・・・と思われる
方もいます。上記でも説明しましたが、建物新築時
は地盤調査が義務であり、行わなくてもよいといった
選択肢はありません。

例えば、同じ場所に建て替える場合でも、建物の基礎
形状が違います。もっと言えば、地盤調査で調べてい
る直径が100mm以内
と非常に細い径で様々なこと
を判断しています。さらにその土地の地形により地質
構造が端と端で大きく違う場合もあります。もちろん
瑕疵担保責任にもかかわります。こういったリスクを
避けるためにも建て替え時でも新たに地盤調査を行う
ことが必須です。

【結論】
地盤調査は、義務であり法律で行わなければならない
と決められています。
地盤調査を行わず、適切な設計で建築されなかった
場合、大地震による倒壊や液状化により傾く・・・
このような事が起こったら大変です。

長く住み続けるまたは働き続ける場所がなくなるより
は地盤調査を行い健全な建物により安心を得ること
が最善です!


新築計画前、地盤を含め何かお困りごとや質問などが
ございましたら当社までお気軽にご相談ください!